とうとう迎えた最終回!全48話、かなり心を振り回される漫画でした!衝撃のラストは!?
タコピーの原罪で有名なタイザン5先生による新連載
「一ノ瀬家の大罪」の実況感想です!
崖からの転落事故ふたたび。翼は病院で家族に見守られるなか目覚めます。夢の中で何度も目にしたこの光景。
また記憶喪失か、と思いきや翼渾身の「記憶喪失ドッキリ」でした。いまいち空気の読めない翼に他の家族はあきれ顔です。詩織にいたってはまたどこかに行ってしまいます。詩織は結構悲観的なところがありますよね。
©️タイザン5 出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+
詩織は全ての記憶が残った状態のまま、再び日常が始まることに早くも憂鬱です。こんなことで一ノ瀬家はやっていけるのか。。。
先週号ではせっかく少し仲良しに戻れそうな兆候が見られたのに、またしてもギスギスした空気に。今までは謎の夢や理想の家族像との戦い?のなかである意味家族全員が「よい家族」になろうとしていたのですが、
いざ夢の日々が過去になるとかつての団結も忘れてしまいました。
そして目の前にあるのは「壊れたレンタカーの修理費」という圧倒的な現実です。保険に入っていたとは言え、崖から落ちたらどれ程の支払いが必要になるのか。。。何十万、下手すれば100万越えもありうるのでは?
一ノ瀬家の収入源は父 翔のバイトのみ。なんという絶望的状況でしょう。母の美奈子は家計を預かる身としてこの状況に愚痴をこぼさずにはいられません!
颯太はよかれと思って運転したのにあーだこーだ言われて困惑。翔は美奈子と詩織に集中砲火を浴びてたじたじ。しれっと颯太の運転ベタもここで指摘されます。
©️タイザン5 出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+
颯太はイケメンで頭も良いのですが、「話がつまらないby翼」「運転が下手by詩織」とちょいちょいディスられてますね笑。本人も自覚がなかったため、しっかりショックを受けているのはおもしろい。
そんな中、家族をひとつにまとめようと翼がヘラヘラしゃべりますが「綺麗事ばかり!」と断ぜられます。これには翼も怒ります!というか翼は前もテーブルをひっくり返したり結構怒りやすいとこもあるな。
©️タイザン5 出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+
そして揉めに揉めたまま退院する一ノ瀬家の面々。全員顔に疲れが見られます。。。
無事に完結できるのか!?
またしても家族にうんざりしてしまった翼のもとに手紙が。それはアルツハイマーが重篤化する前に祖父の耕三が書いたもので、「夢の薬」を開発した耕三の思いがつづられていました。
夢の中で翼が必死に家族を再生させようとしていたのも耕三の言う「こだわりすぎ」ということでしょう。耕三の中では家族仲が悪くなるのは自然なこと。それでも、この先家族がどうなってもふと思い出してしまうような「家族旅行の記憶」を作りたかった。
©️タイザン5 出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+
耕三の思いは実に素朴でした。家族の再生を願い、のたうちまわっていた翔や翼、二度と壊れないように願っていた美奈子や詩織たち。そこまで高い目標でもなく、ある意味 家族崩壊すら予想した中でも「夢という旅、 7人そろった家族旅行」をみんなの記憶に残したかった。
耕三はアルツハイマーが進むなかで、自身の記憶がどんどん消滅していく寂しさと この先残される家族に憂慮を重ねていったのでしょう。
あの夢は耕三からの最後のプレゼントでした。この夢を通して、一ノ瀬家はずいぶん振り回され、恐怖、葛藤、絶望や嬉しさ、喜びなど様々な感情が巻き起こったのだと思います。
それは何よりも忘れがたい思い出として残るでしょう。まんまと耕三にやられました。耕三のしてやったり顔が目に浮かびます。
一ノ瀬家の全員が手紙を読みました。耕三の手のひらの上だったことに気づいてみんなが押し掛けてきます。祖母の幸恵はいつも通り耕三のそばでニコニコしていて、耕三も眠ったまま。
たくさん話したいことがあるのに、もう耕三と話せないのはすごく寂しいですよね。。。これにて首謀者は眠ったまま大事件は終わりを迎えました。
それでもこの先の日々は続いていきます。一ノ瀬家はどうなったのでしょうか。
久しぶりの中嶋の登場。ガッツリ手形がある翼の顔に驚きます。一ノ瀬家は相変わらず大荒れのようです。
小さな喧嘩は絶えないし、みんなわちゃわちゃギャーギャー大騒ぎしています。それでも一ノ瀬家は続いています。この喧騒のなかでも耕三は満足げな表情で眠っています。
©️タイザン5 出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+
奇跡のような家族仲復活もなければ、悪夢のような家族崩壊もない。一ノ瀬家はそれなりに喧嘩をし、ぶつかり合いながらも家族として続いていきます。
それは皆に「夢の記憶」があるからかもしれません。
今回で最終話を迎えますが、とても素敵な終わり方だったと思いました。安易に奇跡は起こらず、かといって絶望的なバッドエンドでもない。
漫画ですがリアルな現実感のある最後。家族をテーマにした本作ですが、家族と言う「この先も続く日常」を納得がいく形で落とし込んでくれました。
過激な展開も多く読んでいて感情が乱高下することも多々ありましたが、最後には普遍的な家族の姿が描かれていてよかったです。
前作のタコピーも道中の展開が大騒ぎで毎週ビックリしていましたが、最後の落としどころはとても納得がいったのを覚えています。
週刊連載とても大変だったとは思います。お疲れさまでした!
終わったばかりですが、次回作がどんな作品になるのか今から楽しみです!早い帰還をお待ちしております!
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