今回はTwitterの人気タグ「#名刺代わりの小説10選」から、
2022/11/12時点の私の10選を紹介していきます。
無理矢理1行で書いてみます。(致命的なネタバレなし)
・魍魎の匣 京極夏彦(京極堂シリーズ第2弾)
我が不動のNo.1。猟奇的な犯罪に隠れた「気が振れてしまった人達」の行動心理が刺さる傑作。劇中作は文章の妙味も頭からはなれない。
・絡新婦の理 京極夏彦(京極堂シリーズ第5弾)
派手な犯行の中に見えない「蜘蛛の糸」。全て蜘蛛は巣のなか。手のひらの上か。情景描写と「静かな意思」が恐ろしくも美しい作品。
・模倣犯 宮部みゆき
犯人の正体がわかっている系の小説。好き勝手に生きるシリアルキラーを追い詰めるまでの流れは時間を忘れさせる!!
・Another 綾辻行人
ライトノベルのような読みやすさ。呪われた学校を舞台としたサバイバルゲーム!!問答無用の呪いを解くカギは「死者」にある。
・最後の証人 柚月裕子
交通事故で息子を失った夫婦と、加害者にまつわる裁判。登場人物の「とてつもない覚悟」に絶句した小説。
・孤狼の血 柚月裕子
登場人物の顔がありありと浮かぶキャラのたった小説。違法捜査やりたい放題の「ガミさん」と関わることで「日岡」は成長して行く。
・暗いところで待ち合わせ 乙一
盲目の女性の家に転がり込んだ殺人事件の容疑者。女性は「存在に気付いていないふり」を続ける。奇妙な同居生活の先には何があるか。
・隠蔽捜査 果断 今野敏 (隠蔽操作シリーズ第2弾)
圧倒的に読みやすい隠蔽操作シリーズ。第2弾も警察官僚ならではの苦労や覚悟が「変人」を通して描かれている。信念があれば、迷うときもやっていける。
・かがみの孤城 辻村深月
登校拒否の子供達が集められたかがみの世界。やさしい文体と心に迫る内容。生きることは容易ではないが、どこかで助け合える。
・方舟 夕木春央
放置された地下施設「方舟」。偶然閉じ込められた一行に起こる殺人事件。極限状況下、生き残るのは誰だ!
いずれもとても面白い小説です。秋の夜長にどうぞ!(10選メーカーに飛びます)