テレビや小説でよく目にする裁判ですが、実生活には縁遠い世界でした。そんな裁判に傍聴してきました!
興味のきっかけは柚月裕子の小説「最後の証人」。
ジャンルはリーガルミステリー。「裁判」です。
佐方シリーズとして人気で私も3作読みました!とても面白いのでおすすめ!!
今回の記事では、
私が訪問したときの裁判傍聴のやり方、なぜオススメなのか、弁護士・検事・裁判官の持つバッジについて書いていきます。
①お近くの裁判所に訪問。
予約不要。審理案件はHP等に記載はないので現地確認が必要。
②案内板or受付で法廷の場所を確認。
③複数の法廷の前に「審理案件とスケジュール」が掲示されているので気になる案件を見つける。
(日により開廷されないこともあるので注意。以前行った簡易裁判所ではそうでした。)
④傍聴者入り口から静かに入廷。(携帯は電源オフ)
実際に経験したのは上記の流れでした。
服装もフォーマルである必要はありませんが、余り崩した格好だったり、騒いだりすると裁判長判断で退廷を命じられることがあるようです。
隠さず申し上げると「人間ドラマ」にあります。
自分が傍聴させて頂いたのは「60代後半のご老人によるコンビニでの万引き」でした。
こちらを例に少し内容をぼかしながら説明していきます。(当事者に配慮しところどころ変えています)
コンビニ万引き事件で起訴されていた内容は「おにぎりを2度に渡り窃取」でした。
殺人、強盗、放火のような重大事件ではありません。
ただ、普通はしない万引きといった行為を何故?どのように?これから被告人はどのように生きていくのか?
全てが明確にされる裁判は非常に濃密でした。それは等身大の被告人の人生で起きていることで、ドラマや小説になるような内容ではなくても自分にとってはとてつもないことでした。
コンビニ万引き事件の背景には、様々なものがありました。
・退職金2千万受け取り後に知人から持ちかけられた事業に挑戦。失敗して逆に5百万の借金になったこと。
・それが原因で妻と別居していること。
・返済のために60代後半でバイトを3つも掛け持ちしていること。
・憂さ晴らしでフィリピンパブにいって散財してしまったこと。
・お金がなくても妻には借金の件で頼りづらかったこと
これらの事実に対し、検察官・弁護士・裁判官は淡々と審理を進めていきます。淡々としてはいますが、彼らはそれぞれのバッジにふさわしい振るまいをしていました。
弁護士バッジ
ひまわりの花と中央に天秤が描かれたデザイン。ひまわりは自由と正義を、天秤は公正と平等を象徴しています。
検察官バッジ
紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉が描かれたデザイン。
その形が霜と日射しに似ていることから「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)バッジ」とも呼ばれる。
秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の厳しさのことで、刑罰・権威などが極めて厳しく、厳かであることを象徴しています。
裁判官バッジ
八咫の鏡(やたのかがみ)の中心に「裁」という文字が書かれたデザイン。
三種の神器のひとつである八咫の鏡が、はっきりと、曇りなく真実を映し出すことから、裁判の公正を象徴しています。
まさにその資格を持った人達が進める裁判は見応え充分でした。また、傍聴してみたいと思いました。
裁判の中身については別途記事を書こうと思います。
裁判所は「公判」と言うだけあって市民に開かれた場所です!
平日機会があればいかがでしょうか!?