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    孤狼の血 LEVEL2 監督_白石和彌 原作_柚月裕子 2021年
    ネタバレアリなのでご注意!!

    前作「孤狼の血」からさらにバイオレンスに振り切った作品でした!
    こちらは原作にはない完全オリジナルです。

    大上(ガミさん)亡き後、日岡がなんとか町の治安を守っていたところ五十子会の上林の出所を機に、崩壊に向かっていくと言うあらすじ。

    主要な登場人物への印象をメインに書いていきます。

    上林成浩について

    出典 映画『孤狼の血 LEVEL2』公式サイトより
    https://www.korou.jp/

    鈴木亮平演じる上林は悪と狂気の権化です。関わった時点で人生おしまいと言えるレベル。。。
    (怖すぎて鈴木亮平の他の役が信じられなくなった)
    出所時におとなしくしてたかと思いきや即看守の家族を殺しに行くし、親である五十子正平のお礼参りをしない上層部もガンガン殺す。
    残忍だけでなくブレーキが壊れた人物です。
    彼が笑顔になったあとはろくなことになりません。

    両目をえぐりとる手口は幼い頃のトラウマです。父には暴力を受け盗みを強制され、母には見て見ぬふりをされ続けた。その母の目が耐え難い記憶として頭から離れないのでしょう。
    それでもやりすぎです。。。

    チンタ(近田幸太)について

    出典 映画『孤狼の血 LEVEL2』公式サイトより
    https://www.korou.jp/

    村上虹郎演じるチンタは、チンピラですが根はやさしい人物。日岡のS(スパイ)として上林組に潜入しますが、悲惨な最後を遂げます。
    小物ですが心優しく正義感に溢れるチンタは、転げ落ちるように死に向かう。どんどん後戻りができなくなっていく。見ていて本当にしんどかった。。。
    初めは半殺しにあった組長夫婦にトドメの放火を強要される。
    次は、シャブを打たれる。そして指を詰めさせられ最後は上林に殺されるという地獄ぶり。
    ここまで彼が頑張ったのは、決して日岡が用意したパスポートのためじゃない。
    世の中のために、上林のような人間を野放しにできないという心意気があったからこそできたのだと思います。

    瀬島孝之について

    出典 映画『孤狼の血 LEVEL2』公式サイトより
    https://www.korou.jp/

    中村梅雀演じる瀬島は定年間際の警察官。かつては公安に長く勤めていたそうですが、人当たり良い好好爺にしか見えなかったことから日岡の良き相棒と思っていました。
    実際は嵯峨(滝藤賢一)管理官から送り込まれたスパイでした。日岡の弱点を炙り出すためなら、偽りの家や妻、死んだ息子まで用意する周到ぶり。
    公安と聞いたときから普通じゃないとは思っていましたが、彼の演技に視聴者としても騙されてしまいました。
    瀬島のアパートを訪れたときの日岡の驚きぶりたるや容易に想像できます。ショックだったのは息子の遺影が片付けられずそのままだったこと。本当の息子であれば、絶対にしないことですよね。
    瀬島が日岡とチンタの関係をリークしていたために、チンタは死にました。カメラは新聞記者と思わせるミスリードでした。よく考えられています。

    日岡秀一について

    出典 映画『孤狼の血 LEVEL2』公式サイトより
    https://www.korou.jp/

    松坂桃李演じる日岡は前作のころの青さが抜け、かなりアウトローになっています。サングラスや口髭でかなり印象が変わるものですね。
    広島の治安維持のため、ヤクザに取り入りスパイを仕立て、金もばらまき、まさに自分の人生を懸けて大上(役所広司)の代わりを勤めようとします。
    終盤では警察すら敵に回す始末。果ては殺人まで犯します。あの場では管理官の拳銃で殺害することで事件揉み消しを図ったのだと思いますが、裏にはチンタ殺害の恨みや上林のようなモンスターを生かしておく訳にはいかない、といった思いもあったのかもしれません。
    日岡はどんどん人らしさが消えていく気がして怖いです。上林の額に拳銃を突きつけたときも、空砲ではありましたが引き金を引いています。
    追い求めた先にある大上は既にいないのです。暴走ぎみになっているのかもしれません。

    そんな日岡は事件後、田舎の駐在まで左遷されます。ここは小説版【孤狼の血】の続編【凶犬の眼】と一緒ですね。
    血飛沫溢れる広島の町から離れて暮らす日岡はどこか気が抜けた表情。
    絶滅したはずの狼が見つかったとの村人の通報で、一緒に山狩りに付き合わされることに。
    そこで日岡は狼を見ます。それは眼の錯覚かもしれない。今さら気付いたのですが前作で精神的支柱だったガミさんは大上(オオガミ)。オオカミとほぼ一緒です。
    日岡は知らず知らずのうちに、絶滅した=亡くなった狼=大上を探し求めていたのかもしれません。
    激化するヤクザの抗争と警察組織との対立にもみくちゃにされる中で、まだ若い日岡は非常に心細かったのだろうと思います。
    ただ日岡もいつか気付くときが来るはず。大上亡き今、狼になるのは自分自身なのだと。
    それは終わりなき過酷な日々を約束するものですが、折れずに突き進んで行って欲しいです。

    次回作があればまた見たいと思いました!面白かった!


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