一ノ瀬家の大罪　第23話　翼のおはよう【ネタバレあり・感想】

2023年5月8日
shukanshonen-ashura

一ノ瀬家の大罪　感想・考察

タコピーの原罪で有名なタイザン5先生による新連載
「一ノ瀬家の大罪」の実況感想です！

ここに来てこの展開！？

闇の翼あらわる

©️タイザン5　出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+

　翼が小学生の頃、一ノ瀬家は全員でプラネタリウムに出掛けていました。家庭崩壊の前はこんな理想の仲の良い家族だったんですね。

　そこにちらりと映る【闇】の翼。暗黒面に堕ちた、世界に絶望する翼です。初めて現れましたね。
　この漫画では様々な人が過去に向き合うことについて触れてきました。過去は暗黒面に堕ちるきっかけとなった出来事です。

©️タイザン5　出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+

　颯太は「過去を受け入れないから夢から覚めない」と言い、父の翔は「過去から目を背けるな」と示し、祖父の耕三は「感情的にならないで前を見ろ」と言います。
　とにかく過去から逃げず向き合うこと。三者に共通するのはそこでした。

　それに対し闇の翼は、過去から逃げることを推奨します。というか推奨するまでもなく、翼が無意識下で逃げていたことを看破しました。
　というか耕三のことを「じじい」呼びはいくらなんでも悲しい。。。

©️タイザン5　出典_一ノ瀬家の大罪/週刊少年ジャンプ/少年ジャンプ+

目覚め

　闇の翼が諭すとおり、翼はプラネタリウムに家族みんなで行ったときのような「みんな楽しい世界」を求めていました。
　父の翔は「みんな楽しいだけじゃダメだ」と言ってわざと交通事故を起こしましたが、翼は「みんな楽しいだけ」で良かったのです。

　闇の翼の言葉で気付かされた翼は、永遠に夢の中で過ごすことに決めたようです。闇の翼も、「おやすみ」と言う言葉で思いを表しています。

　次の瞬間、「翼？」は昏睡状態から目覚めたのでした。永遠の夢に堕ちるはずがむしろ逆です！
　煽りにもある通り、この翼は「闇の翼」と思われ、夢の中の明るい翼ではありません。
　闇の翼自身、わけがわかっていません。颯太や翔の言葉を鑑みても、夢から覚める条件は「過去から逃げず受け入れること」でした。
　しかし、過去や現実から思いっきり逃げた決意をしたところで叩き起こされると言う完全に予想外の結果に。